卵焼きは完全オーダーメイド。
2018.04.21 | ちょいとディープ昨晩の4/20は
札幌にしては暖かく、やせ我慢せず一枚羽織らなくても
耐えられるそんな日でした。
東京から来ている飲食店のご意見番こと佐藤こうぞうさんが当店を見たいと言っていただいたので自店舗を案内しました。
数件ご一緒し程よく飲んだ私。
普段は南北線から帰るのですが、
解散したのが豊水ススキノの駅前だったので、月寒中央駅を目指して帰宅しました。
かの有名なアンパン通り
ここを下ると我が家です。
タクシーを拾おうと思ったのですが
地下鉄の降りる駅を早まって改札を出てしまい
再入場し、かつ逆に乗って往復してしまった私は
酔いが冷めたのでもう一軒行こうと
アンパンを横目に36を中心地方向へ。
カラオケの歌声が鳴り響きます。
——–
どんな田舎にも「スナック」はある
飲食店の究極は「スナック」である
———
とホリエモンは言っていました。
さすが究極。
大体がスナックです。
見えないものを見ようとして〜♪
と意外と若い歌声が聞こえるものの
窓がないので見えないものを見ようとしてる人の姿は
見えない。
スナックバージンな僕が
そんな中
一人スナックデビューをするほど
私も勉強熱心ではありません。
大人の階段を登った先にシンデレラのママさんがいると
分かっていたのですが断念。
ということで
歌声がしないこの店へ
そしてそこはダイニング。
パワースポット出雲。
閉店間際なので
遠慮がちに入店。
お客さんはおじさん二人。
店主は
いずもの父さん的なおやっさんがいるかと思ったら
スナックのママと普通のお母さんの間くらいの
ママがいました。
「軽くならいいですよ。」と優しさをもらい。
緑茶ハイをオーダー。
するとママさんが
優しさの他にくれたものそれは
テレビのリモコン。
先客のおじさまをチラ見して
どうせ見てないから好きなのつけてね。と
ということでナイツの漫才を見てるとこちら。
「これがうちのお通しなの。」と
初めて来た私に自分のお店の特徴をさらりと
説明してくれました。
その後、キタアカリのじゃがバターと卵焼きをオーダー。
特に食べたかったわけじゃないのですが
「簡単に出せるものは何ですか?」と聞くと。
それを教えてくれたので。迷わずオーダー。
【出雲】を思わせるメニューも特になかったので。
皿がでかい。
ママさんの優しさのごとく。
パセリなんぞの無駄な飾り気もなく。
ママさんの人柄を思わせるような。
そして卵焼き。
すぐに出るものとして教えてくれたので
焼いてあるのかと思ったら
生卵を両手にもち
「味付け、甘め?しょっぱめ?」と聞いてくれるじゃないですか。
そう、卵焼きはオーダーを受けてから焼き上げる
業界用語でツーオーダースタイル。
プラスチックのボウルに卵を割り入れほぐす菜箸の音が
ドヴォルザークのごとく、しっとり心に染み入ります。
焼きたての卵焼き。
体にも染み入ります。
そして緑ハイをお代わり。
大人の嗜み
「ママさんも一杯どうぞ」プレーをして
乾杯。
飲み屋のよくある質問コーナー
ここの店は長いんですか?
いつも一人でやってるんですか?
元々はススキノとかでやってたんですか?
など、淀みなく一通り質問し。
釧路出身で帯広で仕事をしてた
ラフィラで勤めていた。
前オーナーに誘われ、断っていたけれど
この場所に来た時、この風景を見て
郷愁にかられその場でやると決めたとのこと。
そして息子が僕と同じ年だということ。
前オーナーが
「女ひとり」「あなた信じて」であれな演歌歌手
松山いずもさん
そう!出雲とはいずもさんその人です。
メニューに出雲地方の料理がないのもそのはず。
*出雲地方の料理って何か知らないけど。
出雲は人の名前でした。
なので
「いずもの父さん的なおやっさんがいるかと思った」
という私の感覚はあながち間違ってなかったようで。
そんなこんなで
小一時間お邪魔して
ママさんが名刺をくれました。
「出会いに感謝」と書いてありました。
「出雲に感謝」に見えました。
こんな風に偶然入って
一人飲みしようとした人の積み重ねが
Choiの常連さんにもなっているのだなと思ったら
しんみり
私も名刺リニューアルしようかなと思ったとか思わなかったとか。
以上。
ローカル酒場に行って見た。第一弾終了です。