お祭りの話じゃなくて円山で昼から飲んだ話です。

お祭りの話じゃなくて円山で昼から飲んだ話です。

2018.06.18 | ローカル酒場

涼しい曇り空の日曜日。
午前中から慌ただしく出かける支度を始めたものの、予定が来週だったことが判明。
ぽっかり空いた休日にとっさにすること。

昼飲みです。
旦那も珍しく家にいたので、散歩がてら、近所の中華屋へ。

道路にずっしりと君臨する円山第一鳥居が目印。電光掲示板もありますよ。

このなんとも言えない空気感がたまらない、『中華飯店 秀円』です。

独特の雰囲気作りには隣のサロンも一役買ってることは言うまでもない。
店内はカウンター7〜8席、テーブル席3つとやや手狭に感じるけど、実は奥の方に個室もあります。
まだ大人数で訪問したことがないので通されたことはないのですが、奥にあるトイレに入ったとき、「アパートに来たんだっけ?」というくらいアパート感がすごかった。個室はアパートの一室であろう。TV完備の個室で宴会できるというPOPが貼ってあったので、完全に宅飲み感を楽しめる予感。

前から好きでちょいちょい通っているお店なのだが、まだまだ謎が多い。
そして、いつも同じものを頼んでいてその他のメニューの味もほぼ知らない。
大人数でもぜひいつか来て、謎をすべて解き明かしたい。

そんなこんなで、つい写真撮る前にビールを飲んでしまった。

ジョッキもあるけど、昼なのでちょっと控えめに瓶ビールを酌み交わす。
瓶ビールはジョッキよりも何割増しかで沁みる感じがする。

私の定番メニューは「餃子」「レバニラ」「チャーメン」の3つ。このお店の定番とも言う。
冒険なし、ひねりなしの真っ向勝負です。

もっちりした皮も美味いが、このタレが美味い。ほんのり五香粉のような香り。

一番オススメしたいのはなんと言ってもレバニラ。

名物ですの。ハーフもあったけど、これはフルで食べたい。

レバ刺しは苦手な私ですが、レバニラは食べたい。しかもここのレバニラが特に食べたい。
レバーがサックサクに揚げられていて、タレが絡まって、美味い。
力説してますが、そもそも、このレバニラがオススメだと教えてもらったことから秀円との付き合いが始まっています。
出会いのキッカケ、レバニラ。くさいな。でもそんなにくさくないので安心してください。

人気のチャーメンにもハーフサイズがあります。写真はハーフサイズ。てりってり。

しかし、ハーフとは言えさすがに中華、それなりの量。レバニラも食べたいからなかなか自分は一人飲みには来られないのが難。
昼だからでしょうが、一人客の人はだいたいチャーメンを黙々と食べて行きます。この時はチャーメンの大盛りをペロッと食べて行った男性がいまいしたが、巨大な皿でした。お酒も飲むなら、二人でシメにハーフが頼めて嬉しい、という感じ。
店主は忙しく厨房で鍋を振ってる様子、ホールにいる女性の方が親しみやすいので、二人でハーフでも気兼ねなくオーダーできました。

もりもり食べながら飲める!という猛者には、ぜひ一人飲みをオススメしたい理由がある。
カウンターの上に並ぶ大量の漫画。これがあれば一人でいくらでも飲んでられると思いませんか。しかも、よくよく見ると長編ものが多い。つい通っちゃう甘い罠が頭上でお客さんを狙っている。

圧巻。

今日は二人なので罠にかかることはなかったが、名探偵コナンがあったのでいつか一人で来てしまうかもしれない。
雑誌HOを手にとってみたが、それは2013年と書いてあったのでそっとしまいました。

ところで、昼から飲みだす私達に、「お祭り帰りですか?」とホールの女性が話しかけてくれたのですが。
家からここへまっしぐら、ビールめがけて来たので「あ、いえ、ハハハ・・・」とせっかくの会話のチャンスを逃しました。
そうか、お祭りやってたっけ。
じゃあ、食後の運動ということで北海道神宮の方まで歩いて行ってみよう。

と、歩いていったところ、前日で祭りは終わっていました。そういえばそうか。
撤収する業者のトラックと、祭りのあとの余韻を楽しむカラスたち。

来年は北海道神宮で祭りの空気感を楽しんだ後に、秀円でまた一杯やりたいな。

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中華飯店 秀円(ひでまる)

北海道札幌市中央区北1条西25丁目1-23
電話 011-640-7766
営業時間 11:30~22:00(店内には23時まで延長との記載あり)
定休日 火曜日
食べログはこちら

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余談。
円山公園内にある看板のこのクオリティの差は一体どうしたことか。

北海道神宮の参道にあった看板

円山公園側にあった看板

前者の方がぐっとくるし記憶に残る。
こういうものを目の当たりにした時、計算されたデザインでは「敵わない何か」を感じてガクガクします。

きんちゃん
きんちゃん
編集担当きんちゃん。年々酒が体に入っていかなくなって来たが、酒場の雰囲気とつまみが大好き。