すすきのを支える、眠らない店
2018.11.05 | ローカル酒場こんな人に読んでもらいたい
すすきので遊んだ後のシメに、0次会でサクッと、夜更かししてお腹すいちゃった時、24時間営業なので一日中どんな時にも家庭的なおばんざい、おでん、おにぎりとお酒を楽しめます。
昔は「眠らない街すすきの」なんて言葉を耳にしましたが、最近閉店時間が早い店が多い感じがするのは気のせいでしょうか。
そんな中、本当に眠ることのない24時間やってるお店に行ってみたいと思います。
コンビニじゃないよ。
すすきの市場にある「にぎりめし」です。
言わずもがな有名店ですよね。すすきの帰りに買って帰るといえば、中華まんか、ここのおにぎり。
一時期は銀だこという選択肢もあったのですが、やはりこの安心感あるおにぎりという存在は最強です。アラフォー突入後はおにぎりの一択です。帰りに食べ歩くもよし、翌朝かぶりつくもよし。
今日もお持ち帰り客で賑わっています。
私は女子会解散後に一人、締めの一杯を求めてやってきました。
そう、いつもはおにぎりテイクアウトですが、今日はその奥にあるカウンターに足を踏み入れてみたいと思います。
こっちがお店への入口です。一列のカウンターのみの潔い店です。2〜3人掛けベンチ4つです。
先人はなく一番奥(お持ち帰り口側)を陣取り、ひと通りメニューを見て梅酒サワーと牛すじ味噌煮込みをオーダー。甘いとしょっぱいを交互に進めていこうと思います。
私のすぐ後にスケボーを持ったツーブロックのストリートボーイ来店。
梅酒サワーとクリームシチューをオーダー。
私たち、まさかの梅酒サワーシンクロ。
ここへ来て梅酒サワー頼むか、と自分に思ったのに、君も頼んでくれるか。
そしてアテが温かい汁物チョイス。白いか茶色いかという差だけ。
一気に楽しい気分になってきます。
しかし、ストリートボーイと私の間にスーツのおじさまがやってきました。
昔やんちゃだったのかなという感じのおじさまは飲み食べ足りなかったのか「ちょい呑みセット」なるドリンク一杯とおでん7品、だし巻き玉子のセット1300円をオーダー。それもいいね。
やっぱり食べたい、おにぎり。煮込みにめどがついたので、「たらこバター」を塩でお願いする。
わたしは持ち帰り口からテイクアウトする時もほぼこの一択である。
おにぎりメニューはたくさんあって迷うよ。隠し撮り感がすごくてすいません。
そして隣のおじさまが、「親子いくら」を頼む。
いやーーーそれも迷ったよーーー!!
魚卵のおにぎりってほんと最高だよね!
さらにビジネスマン3人組も来店。
彼らはショーパブ的なところ帰りらしい。
女の子たちの頑張りを讃えながら、どの子が推しメンかと話している。
楽しそうでいいのだが、「サバとろ」というおにぎりを3個頼み、その後も気に入ったのか2回追加。そんなに美味しいのか。
気になるじゃないか!
一気に満席。
あと30分ほどで終電だが。
みな小腹を満たして家路につくのか。
気になるおにぎりの存在が増え、またすすきの帰りに寄った時にはサバとろもしくは親子いくらを頼まなくては。
テイクアウト客も途切れず、店内も満席、さらに電話で出前の注文も来る。平日の終電間際ですよ。
すすきの、まだまだ元気だな!
すすきのを静かに支え続けている名代にぎりめし。
これからも休むことなく、すすきのの迷える腹ペコにおにぎりを握ってほしいと思います。
ありがとう、にぎりめし。
入口で哀愁漂うタオル。閉店時にタオル干すということもできない。だって閉まらないんだもんな。