よく知る串鳥とは一味違う串どり。
2018.11.15 | ちょいとディープ最近よく目指して行った店に入れないことがあります。
今日も3軒フラれました。
ふらっと一人で飲みに行きたい時も電話で1席予約するべきでしょうか。
悩ましいところです。
中心部はいかんと思い、円山方面へ。
といっても、素敵な店の並ぶ裏参道をちょっと過ぎ、ここへ。
「串鳥」じゃないです、「串どり」です。
裏参道終わりの西20丁目通り。
新しいお店感は全くないのですが、気付いたらできていました。
人の家のような扉を開け、おじゃましまーす。
雰囲気は地方の食堂といった親しみやすさ。
厨房にはお洋服でも販売してそうなステキなお姉さん。
一瞬、空間とお姉さんとの違和感に固まる。
店主はカウンターの端に座って一休みしていたもよう。
先客は1組。テーブル席に男性二人。
私はカウンターへ。
すっかり喉が乾いてしまい、ビールを注文。喉越しを楽しむ。お通しは鶏の卵とじ(親子丼の具)、里芋とイカの煮物です。優しい味。レースのマットがたまらない。
さて、今日のおつまみは。
刺身や焼き魚は日替わりで、厨房に貼ってあります。
刺身好きながら、今日はサーモン、たこ、イカと家でよく食べる3種だったのでやめておく。
定番メニューの一番トップに書いてあったホルモンの煮込み。
野生的な匂いに一瞬失敗したかと思ったが、味は優しい味噌味。まろやかで美味しい。
野菜が足りないと思って枝豆も頼む。枝豆は温かく提供されます。
メニューには野菜らしい野菜がこれくらいしかなかったように思う。店主、さてはあまり野菜を食べないタイプか。
日替わりメニューから豚しそチーズの串揚げを頼む。ここへ来る前に串揚げの店にもフラれたので、つい焼き鳥屋だというのに串揚げを選んでしまう。
そして野菜が結構ついてきた。定食屋のおかずのよう。
おやじさん、野菜食べないタイプとか思ってごめんね。
結果、枝豆と飲む酒が足りなくなったのでもう一杯。安定の梅サワー。そして大量の灰皿。そんなに置いとく必要あるのかい。
今日はタバコ吸ってるのは店主のおやじくらいでしたが、いつもはもっと煙でモクモクしてるのでしょうか。
もしくはおやじさんのこだわりポイントなのか。レースのマットと。
途中、新しいお客さんが来て、おやじさんのテキパキした動きで私のオーダーメモがカウンターから落ちてくる。
落ちましたよーと伝えると、「おじさん鼻息荒くてさ!」と笑った。笑って気づいたけど、けっこう歯がないね。
手が空いたおやじさんとちょっとお話。
家近いの?と聞かれたり、いつの間にできたのか?と聞いたり。
6月にできたばかりだったが、新しい店感がないのは、もともと北区で15年ほど居酒屋をやっていたからかも知れない。
飽きちゃって、こっちに来たそうだ。さらに「ここも15年したらやめるかもね、死んでるか!ワハハハ!」
俺は口悪いからよう!と言うと、ホール担当のお姉さんがちょっと奥でうんうんと頷いている。
仲良さそうだな。
私にとってはおやじさんの口は悪くなかった。
なぜなら、最初に学生さん?と聞かれたから。
ありがとう。
ところで、おやじさんは耳がやや遠い。
カウンターを挟んで目の前で話してる私の話が時々聞き取れず、少し奥にいるお姉さんが通訳のように繰り返して話してくれる。
そこはかとなく愛おしくなってくる。
もう1つわかったのは、ここでの締めはカレーライスと醤油ラーメンらしい。
確かに外にもその2つのメニューの手作りのPOPが貼ってあったな。もう帰ろうか、と締めそうなこと言ってるテーブルの男性二人がおもむろにオーダーしてました。
ま、わたしは食べられませんが。
やっと枝豆を食べ終わったので、また来るね、と言って、またおいでね、と言われて、ほっこり帰路につきました。