連日の暑さでクーラーのない家にいられません。
外に涼を取りに出かけ、昼間はカフェ、夜は酒場へと逃げる日々。

暑さにめっぽう弱いので、30度を超えるといつも遅い思考回路がさらに遅くなります。
今日は誰とも話したい気分じゃない……けど、暑いからお酒が飲みたい。
大通のカフェにいましたが、ふらふらと地下街をすすきのに流れて行きます。

前々から気になっていた地下鉄すすきの駅3番出口直結の地下に広がる大衆居酒屋たち。
あそこなら、自分勝手に飲める店があるのではないだろうか。
外に出なくていいし。

すすきの駅3番出口は地下1階、2階ともに串鳥など気軽に入れる居酒屋がひしめき合っています。
おでんのダシで日本酒を割って飲む「ダシ割」がマイブームなので、おでん屋に行こうじゃないか！

そう思ってのれんをくぐったのは、「大衆天ぷら まねき屋」でした。

天ぷらとな。
のれんが風にたなびいていて、気づきませんでした。
まねき屋は同じ3番出口もといすすきのビルに3店舗あったようです。
私が目指した店は「大衆酒場まねき屋はなれ」でしたが、天ぷらの隣でした。

ま、いっか。

メニューを見たらおでんもあったし。
それどころか、刺身・串揚げ・一品料理・つまみと豊富なメニュー。ほぼ隣と同じ。
天ぷらはもはやプラスアルファ。
結果オーライ。
以前は天ぷら主体だったそうですが、隣の店と厨房が繋がっているので同じメニューが出せるようにしたのだとか。
しかし、どっちにしろメニューにダシ割はありませんでした。

ま、いっか。

暑いし、強炭酸ハイボールいただきます。

手始めに刺身の盛り合わせ。
3種で480円！お得！

盛り合わせの刺身の説明はありません。いわずもがな、といったところなのでしょう。
サーモン、まぐろ、鯛的な白い魚です。

精をつけようと、続いて肉を食らう。

無性に食べたくなった、牛タン。
思ってた感じではなかったが、マスタードがいい感じでした。

店内はカウンターのみ。
椅子はベンチタイプで詰めれば詰めただけ入れそうではあります。
一人飲みの先客はなく、観光客と、地元客が1組ずつ。
安定感あるおばちゃんスタッフオンリーで、ほどよく空いていて、良いタイミングだったようです。

ここの魅力は、ちょい飲みセットが安いということではないでしょうか。
天ぷら3品、おつまみ1品にお酒が2杯ついて1,200円。
お任せ天ぷら4品680円というのも海老がついていてリーズナブル。
何がいいって、今日のお任せが何なのか、デカデカと店に貼ってあります。
食べたい品かどうか、お任せながら事前にわかるって助かる。
食べたい天ぷらじゃなかったので、単品で攻めて行きたいと思います。

自分の中の第1章「おでんでも天ぷらでもないもの」が終わりました。
せっかく天ぷら屋に来たので、次は天ぷら食べよう。

左から、ゴーヤのかき揚げ・ウニの磯辺揚げ・れんこんです。
お供のお酒は梅酒。

夏バテ気味なのでゴーヤをチョイス。
苦いものは好きではないのですが、夏にゴーヤを見ると食べたくなる不思議。
梅酒の甘みで都度リセットしながら。

れんこんはただただ好きなだけ。
油とのが相性いいよね。

ウニの磯辺揚げは、一体どんな感じかと思ったら、食べやすい葉巻タイプでした。
火を通して食べることが滅多にないので、温かいウニの食感を噛み締めます。

よく噛み、唾液を出すことで口の中ではすでに消化が始まっているそうです。
私はすぐお腹が減るのですが、よく噛むクセによって口の中でだいぶ消化が進んでいるのではないだろうか。
どうでも良い余談も思わず出るほど、自分勝手に飲める、いい場所を見つけました。

店内ではちょっと古いJ-POPがかかり、無音でテレビもついています。
最近のバラエティ番組は話してることを逐一テロップで流すなぁと思っていましたが、こういう時に都合いいですね。

おでんまでは到達せず、ダシ割もなく、本末転倒のようにも思えますが、一様に満足してしまいました。
「天ぷらで一杯やる」第2章で完結。

やっと外も涼しくなってきたので、行きつけの立ち飲み屋に寄り、もう一杯飲んで今日は終了します。

立ち飲み屋で「すすきの駅の天ぷら食べてきた」と話したら、スタッフもお客さんも、みんなが「行ってみたかった！」と食いついてきました。
12時からやっていて昼から飲めるから、昼夜問わず天丼や天ぷら定食が食べられるから、ちょい飲みがコスパが良さそうだから。
聞くとさまざまな理由で興味を持っていましたが、入りにくそうでひるんでいたそうです。
席は暗黙で「好きなとこ座って」という感じですが、座ってしまえばなんてことありません。

気軽に入れるリーズナブルな天ぷら屋さんです。
さらに天ぷら以外も豊富なので、食べ方次第でいろんな店に行った気分になれるかもしれませんよ。

#大通・すすきの