粉もんはおなかにたまる
2019.11.15 | ローカル酒場おなかが空いたら、自分に問いかける。
どのくらい空いていて、どんなものが食べたいか。
…なんかソースもん
焼きそばとか片手にビール飲みたい。
そんな気分です。
よしよし、ササッと検索して近所にいい感じの酒場がヒットしたので早速向かいます。
札幌駅から東急百貨店方面へ。
道路を挟んで向かい側にある北農ビルという大きな建物の地下はちょっとした酒場街になっていました。
気になる店がいろいろあるなぁと思いながら、今日はソースもん。
「鉄板居酒屋とんぼ食堂」にお邪魔します。
入口からカウンターが見えない。
1人でも大丈夫だろうか。
店員さんに聞くと、カウンター空いてますよと言われ、ほっと一息。
カウンターは奥の厨房と向かい合わせにありました。
厨房や鉄板は見えません。
そして4席なのですが炊飯器が邪魔してるので実質3席。
あまりヒトリノミストは来ないのだろうか。
気を取り直してメニューを見る。
まだ何もオーダーする前からお通しがきました。
仕事が早い。
慌ててビールをお願いする。
ピーマンの肉詰めを揚げてからあんからませたもの。
お弁当のおかずのよう。
昼はランチだけでなくお弁当も販売してるのでそういう感じなのでしょう。
焼きそばと思っていましたが、ここの一押しは広島風お好み焼き。
たこのみ焼きというたこ焼きっぽいお好み焼きも魅力的でしたが、紅生姜が入っていたら嫌なのでド定番をいただいてみることにしました。
あとはあれだな、焼いてる間に、いぶりがっこだな。
安定のつまみ。
いぶりがっこもクリームチーズも想像を裏切るようなことはしません。
この2つはそのままで美味しいのです。
問題はこの後なのです。
焼きあがったお好み焼きが思った以上に大きかった。
大きいというか、厚みがすごい。
えーこれで699円?
もっとお酒の締めっぽい小ぶりを想像していたよ。
大食い選手権の幕開け。
カウンターで1人静かに戦っています。
相手はお好み焼きのようで、自分自身である。
濃厚で甘辛いソースはまさに食べたかった味。
普通の陶器のお皿の上で、鉄板で使うはずのヘラで食す。
テーブル席は半個室的な感じで、掘りごたつの席もあるようです。
基本的に4人掛けで入り組んでいてちょっと何席あるかわかりませんが、
グループでわいわいするのに良さそうです。
会社帰りのサラリーマンの楽しそうな笑い声が響いています。
すぐ近くのボックス席に1人客を発見しました。
こんなボリューミーでコスパの良いお店なら晩ご飯食べて帰る人もいるよな!と思いましたが、よくよく見るとタブレットを立てて置き、何かしら眺めながら日本酒飲んでました。
先輩すごいっす!
ふぅ〜
まだ半分も食べてないけど、この厚み見て下さいよ。
中はたっぷりのキャベツが中心です。
蒸した状態になっていて案外ヘルシーなんですが、焼きそば麺も同じくらい入っているのでおなかにたまります。
お好み焼きとひたむきに向き合い続けます。
お店は程よく混んでいて、「けいこママー!ビール2つ!」と個席から叫ぶ声が響く。
常連はけいこママと呼ぶのね。
ここはきっと常連さんに愛されているお店なのだろう。
そして、けいこママはきっとブラックペッパーが好きなのだろう。
メニューにブラックペッパー、黒コショウという文字を数度見かけたのはもちろん、広島風お好み焼きにもブラックペッパーが効いているのだ。
私はそんなに好きではないが、ペッパー好きにはいい仕事してるだろう。
だんだん、求めていたソース味にも飽きがきて、味変のためにとっておいたマヨの登場です。
後半戦もなんとか終わりが見えてきました。
マヨネーズの叫び「誰か手伝ってー!」
思わず今の心境をマヨネーズで表してしまいました。
カウンターからは店員さんも見えないし、他にお客さんもいない、完全な死角にいることに気をよくしています。
そんなアホみたいなことをしてなんとか完食しました。
もうおなかがはちきれそうなので、ビール1杯しか飲めず。
お酒が足りないけどもう何も入りません。
ただ、ここは飲み放題が安く、フードメニューもボリュームに対してお安い印象なのでリーズナブルな仕事終わりの一杯に良いと思います。
ほら、飲み放題が安いよねー!
お好み焼きや焼きそば、それにカレーとか、日頃お昼に食べそうなメインご飯を酒の肴にするには私の胃袋は小さすぎるのだろう。
ちびちびとした肴をアテにちびちび飲むスタイルで行こうと改めて決意する日となりました。