軍鶏の白湯スープがすごかった。
2020.10.27 | ローカル酒場こんな人に読んでもらいたい
西18丁目界隈で美味しい焼き鳥を食べたい時に。スタッフが女性で入りやすいので、女子の1人飲みにオススメ。1人飲み、デート、宴会などいろんな目的に合わせて行けるお店です。
めっきり涼しくなり、出不精で、歩いて数分程度の近所ばかりをいつもうろうろしています。
買い物も、習い事も、歯医者も、そして飲みに行くのも。
めっきり近所か知り合いの店です。
近所はいい。
家の近くの店だと当たり前ながら行きやすく馴染みになりやすい。
ちょっと飲みすぎてもすぐ帰れる。
どんどん近所を攻めていこう。
通っている歯医者からちらちら見えていて、気になっていた焼き鳥屋にやってきました。
西18丁目駅の3番出口から2分ほど。
「直 西18丁目店」にお邪魔します。
近江の軍鶏、新鮮な魚介、有機野菜など素材にこだわりのあるお店です。
人気のお店のようなので、行く前に電話をします。
女性店員さんの電話対応が感じが良くて初訪問の緊張がほぐれる。
先客はテーブル席に1組、カウンターにお一人様の2組だけでしたが、私がカウンターの席についてからすぐ、あれよあれよと満席になりました。
カウンターは本来6席あるのですが、今は2組限定にしているようで、後から来たお客さんはお断りしてました。
本当に人気店ですな。
まずビールから!
最近多いな、うすはりグラス。
お通しは岩内町の寄せ豆腐だそう。
メニューにもあって、惹かれたのでじわじわ嬉しい。
串をいくつかと、漬物をオーダー。
安定のいぶりがっことクリームチーズ。
漬物をポリポリしながら串を待つ。
ついつい頼んでしまう。
いろんな店によって提供方法が違うところが興味深いです。
いぶりがっこ1枚1枚にクリームチーズが個別に置いてあったり、好きにディップするスタイルだったり、混ぜてあったり。
どの場合でももれなく美味しくいただけるところもまた素晴らしいです。
ここはカウンターでもスタッフの方とおしゃべりしながらという感じはあまりありません。
お一人様の常連さんが、唯一スタッフと親しげにぽつりぽつり会話してましたが、あとは忙しそうでそのような隙はありません。
女性が2人で切り盛りしていて、キビキビと無駄のない動きで滞りなくオーダーを捌いていくので見ていて気持ちがいいです。
軍鶏が来たー!
軍鶏の正肉串。
なかなか上等なお値段でしたが、やっぱりメニューの最初に書いてある定番は食べておきたい。
1つずつ部位が異なっていて、もも、○○、むねの3種で1串でした。
マスクのせいか、BGMのジャズの存在感か、耳が遠くなったか、聞き取れなかった。
ももはふわっと旨味が強く、むねも柔らかくて、○○もハツのような柔らかさ。
でも正肉だから、なんだろな。
おいしさには国境も、部位も、関係ない。
うん。美味しいです。
隣の席の女性が、今まで食べた中で一番美味いレバーだわ、と感動してました。
レバーも美味しいみたいです。お好きな方はぜひお試しいただきたい。
2杯目は焼酎の水割り。三岳です。
日本酒と焼酎もいろいろあります。
軍鶏の白子
軍鶏の白子ってなんだ!食べたことないぞ!
鱈の白子が大好物な私。頼まずにはいられませんでした。
ふわふわの中身とプリッと薄い膜。
黒胡椒がいい仕事。
あっさりとしていて、最後に口に残る膜、後味の余韻はほんのり野生。
これを美味しいと思うのだから、とんでもはいよ、人間は。
続いて、今日のオススメから、銀杏。
大好きだよ、銀杏。
炭で焼く香ばしさと、銀杏らしいちょっとしたえぐみ。
秋だよ、秋。
楽しくなってきた。
串を追加しちゃおう。
さがり。
さがりは裏切らない、焼肉も焼き鳥も。
大好きだよ。
つくね塩。
美味い、ほわっほわ。
京都の黒七味がついてくる。
ピリッと舌にしびれる。
見てよ、見てよ、ジューシーよ!
欲望の赴くままに串を追加してしまい、お得であろうおまかせ6本セットを「やいや、多いでしょ、6本は」と最初に敬遠した自分が憎いです。
結局6本食べている。やってくれたな。
どれもこれも美味しいことを確認できたし、お任せ6本を今後オススメしていきたいと思います。
私も次回はおまかせにして何が来るかというわくわくを味わいたい。
だんだんと調子が上がってきて、途中から「無礼講じゃー!」と調子に乗りすぎる傾向があります。
でも無礼講にならなかった時はしゅんとして早々に家路についたりもします。
無計画。
しかし。
酒場に計画性などいるでしょうか。
いや、大切なのは柔軟性だよ!
一期一会に一喜一憂するのが酒場じゃないか!
酔いも回り、最近マイブームの四字熟語が頭を飛び交ってきました。
そろそろ締めたいと思います。
締めに「親子丼」や「軍鶏雑炊」を頼んでいる人がいて大変気になっていました。
軍鶏の出汁の出た雑炊・・・美味しそう・・・
サイズによるけど・・・と思ってメニューを見返すと1200円でした。
おお・・・
お一人様でこの値段の雑炊はいろんな意味で無理。
無礼講にも一定のブレーキが存在する。
我に返り、300円の軍鶏白湯スープにしました。
これが真っ向勝負のザ・白湯スープだったのです。
一口飲んですぐ「麺、下さい」と言いたくなる、濃厚スープ。
福岡で食べた豚骨ラーメンのようです。(これは鶏だけど)
雑味なく、上品な焼き鳥からは予想だにしない超濃厚なとっろとろスープ。
具はお椀の底に沈む生姜のみ。
これが後口をキリッと締めてくれます。
固形の生姜は苦手ですが、あまりにもちょうどいいのでちゃんと食べました。
潔くてかっこいい。美味しい。
こんなにとろとろにするのに、いったいどれほど煮込んでいるのか。
気になって、最後お会計の時に店員さんに聞いてみると、伏し目がちに「3日です・・・」と。
おおお・・・3日も・・・
なぜ伏し目がちだったのでしょう。
苦労が滲み出てしまいそうだったのでしょうか。
感動し、ただ「大変美味しかったです」とお伝えし、去る。
1人でも、複数人でも、良いものを食べたい時にオススメしたい焼き鳥屋さんです。
すぐ隣にある良い雰囲気のバーが残念ながら閉まっていて、はしご酒する予定が消えました。
すぐ2軒目に入れるなんて最高だと思ったのに・・・お酒ちょっと押さえたのに・・・
こちらも気になるお店です。
またの機会にしよう。
何しろすぐ来れる、近所だから。