自由にのびのび、一人焼肉。

自由にのびのび、一人焼肉。

2019.06.04 | ローカル酒場

こんな人に読んでもらいたい

無性に焼肉が食べたい時。好きな肉を好きな分だけ少しずつ食べたい時。誰か誘うのがめんどくさい、暑くて外で肉焼きたい、あらゆる時にオススメです。

焼肉が食べたい。
それも赤身で柔らかいやつ。ニーズが明確。
もうこれ、行くしかないな。

一人焼肉すべく、立ち食い焼肉Tocchiへ。

札幌駅からアクセス抜群、五番館西武跡地のコバルドオリにあります。
以前に一度取材で行ったことがありましたが、プライベートで一人で訪れるのは初です。
あの時に食べた赤身の塊が食べたい、食べたいのよ。

何が魅力って、いくつかあるのですが、やはり一番はその質と量のバランスにあると思っています。
リーズナブルで気軽な焼肉屋には一人で入れなくもない。でも、いい歳になってくるとそこそこ質が良くないと翌日の胃の調子まで気にしなくてはいけない。
でもでも、高級な焼肉屋に一人で行くのも、違うのです。
赤身派としては、世の中の「いいお肉」の脂は多すぎる。高級な肉のランクがサシの入り方であるということからして、死活問題です。A5ランクとかいらんのです。1切れ、頑張って2切れ。これでは一人で行けません。
ただ、海外産の赤身ほど淡白でも素っ気ない。
国産牛ならではの旨味はやっぱり感じたい。

こじらせてる感があります。まるで婚活のようです。
以上のような心の揺れを包括してくれるのが「立ち食い焼肉Tocchi」。
私にとってはね。

さて、とやかく言ってないで食べます。十勝若牛のロースの塊。ハーフ。

この赤身の塊が食べたいんです。ロースなのにまるでヒレです。
私はヒレステーキを食べている感覚です。そのくらい柔らかいってことが想像できるでしょう。

両面を好みの程度まで焼くと、お店の人がカットしてくれます。
これもいいよね。塊の肉を焼くというのは非常に楽しいですが、私は塊のままかぶりつきたいわけではないのです。
いただく時はあくまで上品に。
ゆっくり噛みしめる。あーいい。これがしたかった。

このお店のもう一つ、良いところはオープンが早いこと。
15時からやっています。会社終わりのビジネスマンで混む前に始めちゃおうと、私は17時前に来店しました。
しかし。先客は以前の取材の時も一緒になった常連のビジネスマンでした。
あれ?
どうやら半休とやらを取って、同じように早くから飲み始めたそうです。
たまにそういうことしないとね!できるならね!

オマケ程度のメリットではありますが、「肉を焼く」という動作があるので、手持ち無沙汰でもない。
片手には常にトングを握っていますので。

そして、どうでもいいけど、やけに揺れてしまう。
立ち飲み文化にはすっかり慣れ親しんできたが、肉を焼きながらだと、やけに揺れてしまう。
店主と常連さんとたわいもない話しで盛り上がりながら、躍動感あふれる自分が恥ずかしい。でも、なんか揺れちゃう。止まらない。

酔ってるからかな。
隣でいい感じに酔ってる常連さんも、同じようなステップを踏んでいる気がする。

あ、つられて揺れてるだけだ。

席がないとシンクロ率も上がります。
酒場で一回一緒になってちょっと話しただけなのに、旧友に偶然会ったかのようなこの仲間感は一体なんなんでしょう。
不思議な心地よさです。
でも、焼き台をシェアすることはありません。

食べきれないホルモンをおすそ分けくれました。
「お隣さんに差し入れ」的コミュニケーション。焼き台が違うからこそ。
立ち食い焼肉の最大の魅力、もとい贅沢はこれでしょう。

一人一台の、焼き台。
これが3つめにして最大のメリット。

つまみだし、一枚ずつ焼く派だからあんまりスペース使わないんだけど。
ここではこれがスタンダードなのです。ここ、私の陣地なのです。
ちなみに写真はサガリの甘タレ。

黒板には定番メニューにないお肉やつまみメニューもあったりします。
定番メニューのハラミではなく、今日は黒板メニューのサガリにしてみようかな、と。
時々勃発する、ハラミ・サガリなにが違うか問題。横隔膜の上か下かという違い。
私はどっちでもいい派。どっちも好き、全部ひっくるめて、横隔膜が好き。

さらに18時を前に常連さんが二人来店。程よい距離感でみんなで話したり、飲んだりしながら、ふと気付く。お肉、焼かないんだね。
そんなに自由でも、いいんだな。ハイボール飲もうっと。

ふらふら揺れながら肉を焼いている人達、しみじみビールを飲んでる人達。
ここは放牧地かな。心地よいな。
改めて、一人飲みの魅力は「自由」だということに気づかされた。
(私が帰った後、シメ感覚でお肉焼いた可能性もあるしね。それもいいな。)

実は、つい2日前から、無性に焼肉が食べたくなっていました。
いつもは一人では行かないが、何度か行ったことのある、程よいお肉を出す焼肉屋に一人焼肉デビューしたばかりでした。
でも、赤身を頼んだのに、脂身のしっかりついたお肉が一人前、出てきてしまったのです。
これを「赤身といいながら割とサシ入ってた問題」と呼ぶ。上と並があり、並にしたというのに。

こうなるともう一人飲みではなく、一人大食い選手権になるのです。
量としては大食いではないんだけど。
私の脂分摂取可能範囲が小さじ1杯だという前提のもと、大食いという定義になります。
孤独で苦しい戦いでした。チョレギサラダがなければ負けていたでしょう。ありがとう、レタス。
私が焼きたかった肉はこれではなかった。一人焼肉でのチョイスミスは痛い。みんな本当に気をつけて。
胃も心も、もやもやした1日をやり過ごし、満を辞してTocchiへ来たのです。

一人焼肉には、自分の好みに合ったお店選びが大切。
お店選びさえうまく行けば、心置きなくのびのびと好きな肉を焼けるでしょう。

これだけ赤身赤身言っておいてなんですが、赤身すぎない肉やいろんな部位のミックスされたホルモンも美味しいので、ぜひお試しあれ。

一人焼肉がまだという人にはまずここをオススメしたいのですが、コバルドオリは10月までで閉まってしまうのだそうです。
デビューしたい方、Tocchi気になってるという人、特に女子の声をよく聞きます。急いでくださいね!

#札幌駅 

立ち食い焼肉Tocchi
営業時間:15:00~23:00  土曜 13:00〜23:00
定休日:日曜
TEL:011-212-1817
住所:札幌市中央区北4条西3丁目1-17 (旧五番館西武跡地)
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きんちゃん
きんちゃん
編集担当きんちゃん。年々酒が体に入っていかなくなって来たが、酒場の雰囲気とつまみが大好き。