我が青春の味、東京五十番
2021.02.15 | ちょいと入門こんな人に読んでもらいたい
中華で軽く一杯やりたい時に、晩酌セットがオススメです。一人客も多くお一人様でも気兼ねなく過ごせます。ボリューム満点の定食やリーズナブルな飲み放題、コースなどもあるので使い方はいろいろ。
みなさま呑んでますでしょうか。
わたしはほぼ毎日呑んでます。
ただあまり深酒しませんね。
ちょい飲みスタイルが完全に身に染みつきました。
体の老いと時世がマッチして、日々浅い酒を嗜む有意義な酒場ライフを送っています。
翌朝、程よくストレスを発散できた心も、分解の時間を十分とれた体も元気。
ならば毎日酒を飲んでもよかろう。
そんな俺流理論で酒場ライフを細く長く長く長く楽しんでいきたいと思っています。
人生100年時代。
そんなわけで、週末の夕方。
今日も軽くやってこうっと。
大通へ所用で来たついでに、東京五十番すすきの店へ。
東京五十番はどちらかというと酒場というか定食屋のイメージですが、すすきの店は飲み放題などお酒メニューも充実していて酒場としてもしっかり楽しめます。すすきのラフィラが閉店して、昨年ノルベサ向かいに移転オープンしてました。
通し営業なのでいつ行っても定食が食べられるだけでなく、お酒を飲むこともできるのです。
お目当てはこちら。
こんなものがあったとは!
先日、たまたま店の前を通った時におもての看板に書いてあって、これなら気軽に飲みにこれるじゃないか!とわくわくしてました。
元気なお姉さんが壁沿いのカウンターに案内してくれます。
早速、晩酌セットをオーダー。
これ私のですか?という速さでメインのおかずがビールと同時に出てきました。
これが中華の火力のなせる技か。
カラ酒しなくて済むってもんだ。
一品料理はイカと豚肉のXO醬炒めにしました。
XO醬美味しいよね。ひと瓶使いきれない気がして買えません。
外で食べる味だと思っています。
あとこの形したイカも外で食べるやつです。
ほどなく餃子もやってきた。中華マジ早い。
3個って嬉しいなぁ。
こういうところがおひとりさま前提の晩酌セットの良さ。
野菜たっぷりの柔らかい餡、安定感ある町中華の餃子。
あーうまい。うまいうまい。
中華で飲める、さいこー。
あれ?
なんか足りなくない?
ザーサイだ。
お通し的なポジションの、火を通さないザーサイが、まさかのトリにやってきました。
お姉さんに聞くと、「すいません!多めにしときました!」とすぐ持ってきてくれました。
遅れてきた多めのザーサイ。
塩気も強めのザーサイ。
私のビールは宴もたけなわ。
ハイボール追加しまーす。
家でも飲んでるブラックニッカ。よく知った味。
まさか東京五十番で一杯やる日が来るとはなぁ。
小さい頃は母に連れられてよく旧ドンキホーテの地下にあった東京五十番で正油ラーメン食べてました。当時はまだドンキホーテではなく、サンデパートでした。サンデパートの、そうご電器の、YES。なんの暗号か?っていう感じですけど。イエスと呼んでましたね。大通に電気屋があった古き良き時代。
そして高校時代も、友達と少しでも安くおなかいっぱいになるために東京五十番で正油ラーメンを食べてました。確か380円くらい。マックでハッピーセットか、これかの2択。青春の味と言えよう。
社会人になってからも会社が近かったのでお昼によくお世話になりました。
幼少期から思春期までは正油ラーメン、青年期は定食、そして壮年を経て中年になり、ご無沙汰していたものの再び晩酌セットで戻ってきたよ。
青春の味というか、我が人生とともにあったか、東京五十番。
感慨深く思っていると、だんだん正油ラーメン食べたくなってきました。
ちょっと値段変わったけど391円!安!
うーん、食べれきれるかなぁ。
しばらく食べてないし、思春期を思い出して胸が熱くなったり、涙で麺が見えなくなったり、それはそれで良い酒ではないか。
いや〜頼んじゃった。
ザ・なつかし系ラーメン。
町中華で飲むことの良さは締めラーメンまで食べられることだよ。
しかもラーメン専門店のような気張ったやつじゃなくて、こういうやつがちょうど良かったりする。
ずるっとひとくち。
うーん、町中華の正油ラーメン。
えーと。
味に対しても、当時の蘇る何かしらも、特になにも湧いて来ませんね。
何度も言うけど、町中華の正油ラーメン。
よくテレビである「そうそう、この味!(感涙)」みたいなやつは私にはなかった。
盛り上がり、今ひとつ。
ただ、普通にぺろっと食べられました。
あれだね、体が食べ慣れてるね!
程よい夕飯時になってきて、ちらほらとお客さんもやってきました。
お一人様女子は晩酌セットを、ソロおじさんは定食の大盛り。
女性ニーズか、中華の晩酌セット。ちょうどいいよね、晩酌セット。追加したけど。
土曜としては客数が少ない印象だけど、出前館にウォルトにフードパンダ、ひっきりなしにテイクアウトの注文が来ていました。わかっていても「パンダさん来ましたー」って聞くと着ぐるみパンダを期待してしまう。んなわけあるか。
なんだかんだと追加オーダーしてしまったけれど、どれもリーズナブルなので結局おなかいっぱい食べて2000円でお釣りが来ました。ありがとう、東京五十番。
まだ20時前だけどもう大満足なので帰ります。
新しいすすきの店は壁に面したカウンターと厨房に面したカウンターとあり、一人で過ごしやすいです。定食屋らしく、一人でラーメンや定食を食べていくお客さんも多いので、気負わず入れるところは一人飲みの入門編と言えますね。
注意していただきたい点はひとつです。移転オープンしてまだ半年経たないくらいですが、床がスケートリンクばりに油で滑ります。入店時もですが、ほろ酔いで帰る時はお気をつけて。