クレープリーでガレットとシードル。
2018.10.25 | ローカル酒場大衆食堂や居酒屋ばかり入り浸ってるように思われているかもしれないのですが、そういうわけでもありません。
ワインよりもビール、ビールよりもハイボール
みたいな流れでどんどんそういうところに行き着くだけで、フレンチやイタリアンも大好きです。
久しぶりに洋風に一杯やろう。
とはいえ一人で急にレストランに行くのは難しいので、近所で入りやすそうなカフェ・バー的なところを探す。
するとガレットのお店が情報網に引っかかってきました。
いいねーガレット。そば粉のガレット好きです。
そんなわけで、今回は
「creperie tsuki (クレープリー月)」にお邪魔しました。
円山裏参道をさらに1本南へ行った南3条通り沿いに気付けばあった、古そうに見える一軒家。
その外観の趣とは全く違い、中に入るとリノベーションされた今どきな洒落たカフェ空間です。
出迎えてくれたホールスタッフも全く違和感なく、カフェにいそうなボーダーTシャツの青年。
そうそう、そういう感じ。
お客さんである私もその空気に溶け込めるよう、わざわざちょっとおしゃれをして来ました。
ちょうどいい感じ。
クレープリーとは、カフェのようなものだそうで、フランスのブルターニュ地方に多いとか。
このあたりの話は文末に記載のウェブサイトをぜひご覧下さい。
フランスではクレープやガレットと、シードルを飲むのだそうだ。
いいね、いいね。それで行こう。
「一人なんですが」と言うと、感じよく1階の奥のテーブル席に通されます。
カウンターもあるのだけど、ベンチ型になっていて横並びしたいカップル用といった感じ。なるほど。
ちょうど一緒のタイミングで入ってきた予約の2名は2階に通され、1階フロアには私一人。
平日の夕飯時、静かに堪能できそうです。
メニューの1枚目にディナーのオススメコースが。
前菜、好きなガレット、ドリンク1杯、デザートクレープ、コーヒーまたは紅茶までセットになって2800円。
単品のメニューを見ても、お得なコースのようなので一人でもこれにしようか。
でもガレット食べた後にクレープさらにいるかな。コーヒーよりもう1杯お酒飲んじゃうかもな。
カスタムで行こう。
あまりおつまみメニューはありません。
クレープリーはガレットとお酒がスタンダードということかな。
前菜とメインを1つずつ頼んでおけばきっと間違いない。
まずはシードルの辛口をグラスで。グラスって書いてたけど、マグでした。
思わず「これでシードル飲むんですか!」と聞いてしまう。
シードルボールと言うらしい。
フランスではこのマグでシードルを飲むのだそうです。
クラフトビールかな?というかっこいいビンからスタッフがついでくれる。
扱いはグラスワインのような感じ。そんなわけでビンは写真に収められず。
一番スタンダードなグラスのシードルを選んだのですが、個性的な味。
りんご感はあるのに、まるで燻したような余韻が口に広がる。
今まで飲んだことないシードルです。
2階のお客さんもシードルを頼んだのでしょう。
遠くから「これシードルのグラスなの!?」という同じ声がする。
そうなるよね。
前菜に選んだのは「燻製帆立とりんごのサラダ」。
燻製とこのシードル合うかも!ナイスチョイス!と思ったのですが、燻製帆立よりもシードルの方が燻した感が勝ってました。
私の舌がおかしいのか、これがブルターニュの伝統的なシードルの味なのか。
サラダはクリーミーなソースとりんごが良く合っていて、上品な燻製帆立と、爽やかな美味しさ。
ちょうどサラダが食べ終わるという頃合いにガレット登場。
「今月のガレット」
カニ、ほうれん草、トマト、チーズ、クリームソース。真ん中の卵はとろっと半熟。
ガレットの味はもちろんのこと、具だくさんな感じが全く伝わってこない見た目と、ちゃんといろいろ隠れている食べごたえのギャップがガレットの魅力のひとつ。と思っています。
途中でお酒が足りなくなったので白ワインのグラスを注文。
あまり自発的にワインを飲みませんが、気取っている時や接待の時、ワインを飲みます。
今日は前者です。
静かにカフェでガレットとシードル。働く女性達にオススメしたい一日の終わりです。
BGMはイージーリスニング系だし、今日一日のことを反芻してもよし、マインドフルネスするもよし。
ちょっとスマホは横に置いておいて、いい時間になると思います。
私は壁の木目をじっと見つめて、顔に見えきたりするのを楽しみました。
木の節がすべて鰹節に見えてきたあたりでやめました。
次は女子を連れてデザートまで付くコースと会話を楽しみたいと思います。
それにしても、帰りにもう一度撮影した外観のこのハロウィン感、どうですか。